特集・士別軌道バス 三菱・日野車なら何でもあります!?


電線の地中化事業で空がなおさら広く見える士別市街(駅から正面を望む)
 

 

士別軌道バス(社名:士別軌道)は北海道・士別市に本社を置く会社である。ここでは全く個人的な思い入れから特集を組んでみた。

士別は旭川の北約50km,宗谷本線の特急なら40分ほどで着く。人口25,000人足らずの小さな市である。羊の飼育が盛んで,その品種の名前から「日本のサフォークランド」と呼ばれる。

士別軌道と名乗っているのは1959年まで鉄道を営んでいたからだが,40年以上経過した今でも「軌道」の文字を残しているところにこだわりを感じる。

士別駅のやや北寄りの線路沿いに本社兼バス車庫がある。驚くのは車種,型式の豊富なことである。路線・貸切あわせて40台程度(推定)だが,1台1台ほとんど違うといっても過言ではない。大半は他社からの移籍車で,最近は首都圏からの転入が多い。古参車も健在で,20年程度で廃車にしているようだ。

社番の付け方は初心者向けでわかりやすい。5けた数字の頭2けたが年式を表す。 購入年度ではないから他社からの移籍でも一目瞭然である。

市の規模に比較して,路線・貸切とも数が多い(ように思う)。市内循環線は日中でも20分間隔で運行されている。バスだけではとても経営は成り立ちそうもなく,ほかに収入源があるのだろうか。いずれにしても見れば見るほど不思議な,奥の深い会社である。


*写真解説文に色がついているものは,2001年10月現在,すでに廃車されている(と思われる)ことを示す
 その後廃車となった車両もあると思われるので,ご了承願いたい

*型式は一部推定

 

▲78009 オリジナル塗装の中型車。排ガス規制前の78年式。貸切仕様で,屋根上に張り巡らされたラジオアンテナが時代を感じさせる。 この時点ですでに19年経過しているが,かくしゃくとした姿である
(三菱MK115H・呉羽車体 1997年11月撮影)
 

▲78021 フロントグリルは三菱のものだが,フロントガラスが妙に切り立っており,上半分は日野RC系のマスクに改造したのではないかと思われる。新塗色に変わっているが,これも19年選手
(三菱MP517M・三菱車体 1997年10月)
 

▲81002(写真上) 78009同様,士別軌道生え抜きの車。車体の汚れは悪天候の中を走ったのだろうか,未舗装の車庫内も水たまりが多い。今はなきイースタン観光に似た旧塗装車で最後まで残ったのはこの車であったが,2001年10月訪問時にはナンバーを外され,留置されていた(写真下)
(日野K-RC301P・日野車体 1997年10月/2001年10月)
 

▲82009 中扉を増設してユニークなプロポーションになった日野RV。前面方向幕も後付けかもしれない。年式の割に登録が新しく,1998年前後の移籍車であろう。側面の斜め帯も新しいデザインになっている
(日野K-RC301P・日野車体 2000年10月)
追記:前所有者は和寒(わっさむ)町営バス。2001年末には現役だったとのこと(情報提供・府川文彦さん)

 

▲82032 81002と同型式だが新塗色になっている。ナンバーから見て生え抜きであろう。このころはまだ非冷房車が選択されていた
(日野K-RC301P・日野車体 2000年10月)

 

    

 


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